毎年、一般財団法人省エネルギーセンターより、工場及びビルの省エネルギーガイドブックが発行されます。
入手ご希望の方は、省エネルギーセンターHPより、ダウンロードもしくは冊子郵送を依頼可能です。
「工場の省エネルギーガイドブック2024」の中で、
設備毎の診断による改善提案項目というものが記載されています。
全設備の中で、空調・換気設備は、19.7%を占め、コンプレッサに次いで2番目に多くなっています。
上位3設備は、
1.コンプレッサ 25.4%
2.空調・換気設備 19.7%
3.照明 14.3%
そして、本題です。
空調・換気設備に対して、どのような改善提案項目があるのか
そのベスト5(提案件数別)をご案内していきます。
実は、例年通りです。
第5位 外気・日射等外部熱負荷の低減
外気導入量(室内外換気)が必要以上に多くなると、冷暖房の空調負荷は増大します。特に、感染症対策として換気促進されることがあると思いますが、過剰になっているかもしれません。
日射は、屋根や開口部(窓など)からの熱侵入が多くなっていることで冷暖房の空調負荷は増大します。
また、断熱性能がないことで熱が移動してしまうということが考えられます。
第4位 不要時の停止
常時運転させている機器が、実は休日などに停止しても操業に影響が無いというものがある場合があります。
また、ある一定の時間の休憩時間等の場合も同様です。
ただし、再始動時の負荷が大きくなることは考慮しないといけないと思いますが、設備投資も不要ですから検討の余地はあると思います。
第3位 室外機フィン、室内機フィルタの清掃
室外機については、周りに荷物が置いていないか、草木が生い茂っていないかなども定期的に見ていくことが大事です。
室内機フィルタは、意外に共用部などが担当が決められていないことがあります。
第2位 高効率機器への更新
更新タイミングについては、耐用年数が目安にはなってきますが、運転時間などによって大きく変わってきます。
ただ、機器設置後、定期点検・メンテナンスや省エネ対策を行うことでこの更新は遅らせることが可能だと考えています。
機器更新したとしても、経年劣化は発生します。
また、投資回収期間は場合によっては、耐用年数と変わらないという場合もあります。
第1位 設定温度の適正化
照明設備であれば、LED灯への更新が誰もが思いつき定番の第1位ですが、空調・換気設備の場合は、それが設定温度の適正化になります。
工場内の倉庫で、温度管理しなければならない場合、実は殆どが少し余裕を見た温度に設定しています。
設定温度を1℃変えると、約10%消費電力が変わってきますので、その余裕が本当に必要かどうかはしっかりと定める必要があります。
工場内、事務所内でも、湿度や通風も工夫し、設定温度を1℃変えるのは難しくないかもしれません。
各対策は?
以上、提案件数が多い、上位5件でした。
では、これらを実際にはどうのようにして実施していくのか
例えば、設定温度1℃変えるのは、強制で我慢しましょう!では健康面の心配が出てくるだけでなく、不満が溜まる、作業効率が低下するなど様々な悪影響が出て来てしまいます。
特性要因図を作成し、各要因毎にその対策を書いてありますので、ご参照下さい。
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エアコンの節電・省エネ|「冷暖房(空調)の電気料金が高い!」を特性(問題)とした特性要因図を更新しました。色々な要因が考えられますが、まだ実施していないことあるかもしれません。
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i-Mage.ブログ【Vol.0504】でした。