i-Mage.ブログ【Vol.0171】です。
エアコンの清掃をこまめにすることは、節電となり、電気料金削減になる。
当たり前のように言われていることですが、本当にそうでしょうか?
測定データは、
折れ線グラフが、室外機吹込み付近の温度。
棒グラフが、消費電力量。
2017年3月8日と9日、2日間のデータを比較していますが、
設定温度は、26℃で固定、
8日の午後に、室内機のフィルター掃除を行っています。
外気温が近い9時間で比較するとどうでしょうか?
なんと、消費電力量は増加しています!!!
なぜ?
フィルター掃除を電気料金削減になるのでは?
その答えの前に。
このように、室内機の吹出し温度と吸込み温度を測定していました。
結果は、このグラフのようになっていました。
吹出し温度は、35~40℃。
設定温度よりかなり高い(暖房)温度の風が出ていることが確認できます。
一方、吸込み温度(この温度で、設定温度に達すると動作停止することが多い)は、
20℃程度です。
設定温度26℃に対し、吸込み温度は20℃。
つまり、設置温度に6℃も達していない状態。
何故?
機器の故障か??
温度ロガーの問題???
サーモグラフィーで測定したところ、温度はロガーデータ通り。
もしかしてと、フィルターを見たところ…
即、運転を止め、「フィルター掃除」
運転を再開し、再度サーモグラフィーで測定すると、設定温度近くになりました。
では、フィルター掃除により、消費電力が増加した理由ですが、
今度は、1分単位で1時間のデータを見てみました。
今まで(赤)は、約20℃で停止していましたが、
掃除後(青)は、約26℃で停止です。
その結果、赤は1時間の間に6回程度停止、
青は1時間で2回停止しています。
少しわかりにくいかもしれませんが、
設定温度を上げていたのは、室内が暖まらなかったからです。
VOL.164(コチラ–> VOL.164)で、ご案内させていただきましたが、
設定温度を1℃変えると、消費電力は10%近く異なります。
つまり、フィルターのつまりにより、設定温度にならなかったため
温度設定を上げざるを得なかったわけです。
設置温度を20℃に変えると、今までより6℃下げられることになりますから、
フィルター掃除により、消費電力は大幅な削減になります。
今回、フィルター掃除による効果を検証するために
データ測定をしていたわけではありませんが、
フィルターの目詰まりにより効きが悪くなるということが良く分かりました。
吹出した暖かい空気が機器内にたまり、温度を感知してしまい停止することにより、
本来求めたい温度に達しなかったということです。
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