エアコンの効きを良くして、電気料金削減

今年2024年(令和6年)の夏も、昨年同様
気象データ測定開始後、過去最高レベルの暑さとなりました。

エアコンの効きがイマイチ?
エアコンをつけても暑い💦
と感じることもあったと思います。

少しでも、効きを改善したいものですね。
効きが良くなると快適性が上がるだけでなく、
節電にも繋がります。

ご存じの通り、
エアコンは設定温度に達すると運転の負荷を軽くなります。
逆に、設定温度に達しないと負荷の高い運転のままとなります。

エアコンの電源を入れると、激しい運転になりますが、
あれが一番負荷が高い状態です。

そのため、こまめに電源オンオフが良いか
常に稼働させておく方が良いかと悩む方も多いと思います。
結論は、環境(建物構造や室外・室内温度、室内の機器、人間の人数など)によるです。

省エネ性能に優れた最近の住宅で考えると
ちょっと近くに買い物するレベルであれば
点けたままの方が良いケースが多いと思います。

窓が多く、直射日光が当たっている部屋であれば
どうでしょうか

さて、今回の本題です。

エアコンの効きをよくするためには

室外機はエアコンの心臓部 置き場所に要注意

まずは、心臓部である室外機から

・室外機周辺が風通しが良くなっている。
冷房運転であれば、室内の熱い空気を吐き出し、涼しい空気を吸い込みます。
自分で吐き出した熱い空気を自分で吸い込むような状態になっていませんか?
草木が生い茂っている、荷物が置かれているというケースも

・室外機に直射日光が当たっている。
意外に室外機置場は、後回しになっているケースが多いのですが、
夏場に直射日光が当たっている場合は、かなりの負荷がかかります。
南面や西面、屋根上、コンクリートの上に置かれている場合は要注意です。
風通しを確保して日陰、反射熱対策が取れると良いですね。
最近は、遮熱シート等を室外機の上に貼り付けるとという商品もありますが、
完全ではありませんが、多少は効果があるのではないでしょうか。

室内機はお手入れが大事

次に、室内機です。

・試運転での冷風確認
毎年必ずやった方が良いのが試運転です。
冷房運転を開始する前に、しっかり冷えるかどうかを確認します。
各メーカー毎に試運転の仕方は異なりますが、説明書にも記載されていると思います。
冷房で一番温度を下げて運転してもOKです。
この状態で、室内機から冷たい風が出てくるかどうか確認してください。
もし、出てこない場合は、メンテナンスが必要な可能性があります。
ここで冷えていれば、暖房運転に変わってもまず大丈夫だと思います。

・フィルター掃除をこまめに行う。
1年に一度、シーズンオフや大掃除の時にというケースが多いのですが、
よく使う時期はやはり2週間に一度位は清掃したいものです。
フィルターは、室内の空気を室内機に吸い込むときの埃をキャッチします。
埃が多いと目詰まりしていくため、折角設定温度近くになってもそれが邪魔をして
結果、運転を継続、電気使用量が増すということになります。

室内で犬や猫を飼っている
窓を開けて換気をこまめにやっている
キッチン等湿気の多い場所の近くに設置している
このような場合は、特に必要です。

フィルター掃除は、まず内側からやるのが鉄則
外側から入らないようにするためのものですから

・風量は自動、風向きは冷房は並行、暖房は下向き
ついつい風量等調整したくなりますが、最近の機器は優秀ですから
お任せでOKです。
風向きは、冷たい空気は下、温かい空気は上に行くということを考えれば良いかと思います。

・サーキュレーター・扇風機の活用
体感温度は温度だけではありませんね。湿度や風も大事です。
冷房期は、風をサポートしてやると気持ち良いですね。
暖房期は、攪拌することも大切です。室内機に向けると攪拌しやすいですね。

・湿度の調整
風同様湿度も体感には重要です。
夏も、ジメジメが増すと暑さも増します。
冬は逆に乾燥していると寒さも増します。カビに注意し適切な加湿が欲しいです。

・冷房期は、適切な換気も重要。
省エネ性能が高い建物でも直射日光が当たっている窓から熱は流入してきます。
そのままでは、室内が高温状態。まずは、換気・通風で室温を下げてから運転開始が望ましいです。
一方、換気したままの冷房運転は、高負荷の運転を継続させますので、適切な換気を行ってください。

・冷房運転が終わったら、内部を乾燥させる。
冷房運転期間は、室内機内部は結露水で湿った状態です。
このまま運転を停止しておくと、まだ少し室温が高い状態が続くと、カビ発生の原因となります。
身体にも良くないですし、機器の効率もダウンします。
乾燥させるためには、取扱説明書にも記載の作業を実施してください。
乾燥モードが無い場合は、換気した状態で暖房運転を2~3時間程度行って乾燥させます。

・お掃除機能を過信しない。
お掃除機能は、基本的にフィルター掃除のみのモノが多いです。
熱交換器を行うものもありますが、過信は禁物

完全分解クリーニングを実施している当社の感覚では、
お掃除機能付きの機器の方が内部の汚れが激しいものが多い。

 

・冷媒・配管
業務用の場合は、配管も長くなり冷媒の量も多くなります。
配管の保温がしっかりできているかどうか
また、冷媒も機器同様経年劣化があります。
当社では、冷媒リアクターパイプ「TOP-Eco」をご提案。冷媒の活性化で経年劣化を防ぎ、効率よい運転を支援します。

建物の断熱遮熱

三匹のこぶたで考えてみます。
藁の家、木の家、レンガの家
物語同様、隙間風が多い家と断熱・遮熱性が高い家では違います。
(通風という考え方は今はちょっと横に置きます。あくまでもエアコンを使うという前提です。)

開口部からの熱の出入り

如何に、(夏)熱の流入、(冬)熱の流出を防ぐかが大事です。

上図のように、開口部からの移動が多いのが分かります。
窓ですね。
遮熱は、窓の内部の対策では不十分です。室内に熱を入れてしまいます。
2重窓も断熱効果は出ますが、遮熱効果はそれほどですので、熱を入れてしまい、外に出さない状態となります。まずは、換気してからエアコン稼働が効率よいと思います。

特に冷房の場合、気温は12時前後のお昼頃に最高に達しますが、陽が少し傾き出す15時前後は、直射日光も室内に多く入り込み、室内温度が上がることがあります。

夏であれば、南面・西面の遮熱は重要です。エアコンを使うことを前提とすると、全面の断熱が大事になります。
省エネガラスと言われているものでも、まだ熱の流入流出はあります。
当社では、窓ガラス遮熱コーティングをおススメしています。
通常の板ガラスの遮熱性・断熱性を向上させます。Low-Eガラスの場合も、相乗効果を発揮します。

工場、倉庫・物流センターの暑さ寒さ対策、
業務用エアコン・冷凍機の省エネのことなら
当社株式会社i-Mage.まで、お気軽にお問い合わせください


i-Mage.ブログ【Vol.0492】でした。

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