2025年は中小企業も環境力向上は必須|省エネ診断・省エネチェックリストでまずは現状把握から~省エネ推進のはじめの一歩~

工場管理2025年2月号に、「モノづくりの課題解決キーワード2025」という特集が掲載されました。

以下の、5分類の必要性あり、各々10個のキーワードが紹介されています。
・現場力
・技術情報力
・組織力
・環境力
・長寿経営力

近年の線状降水帯による局所的豪雨や河川の氾濫は、もはや他人事ではないと思います。

また、省エネ法の対象となる大企業だけが取り組むべきものでも無くなってきました。
温室効果ガス排出量の算定するScope(範囲)も、Scope3を意識する必要が出てきました。
Scope1:事業者自らが直接排出する温室効果ガス
Scope2:他社から供給された電気、熱の使用に伴う温室効果ガス
Scope3:Scope1,2以外の間接排出

円安が続き、輸出産業が一見好調のように見えますが、現実には円安による価格高騰が大きな要因であり、物量は減少しているという現実があるようです。大企業による生産が減少ということだと思います。
また、自動車産業の統合やEV化による部品点数の減少は、部品メーカーにとって大きな変化と言えます。
ここら辺は、釈迦に説法ですね。

もはや、省エネ推進は企業としての大きな役割であり、中小企業としても2025年は避けて通れない大きな課題と言えます。

金融機関でも支店長などに対し、環境省の脱炭素アドバイザー資格取得を促しているという話も某金融機関から聞きました。

省エネ推進のポイント

省エネ推進のポイントとしては、以下が上げられます。
1,現在のエネルギー使用量を知る
  どのような種類のエネルギーをどれくらい使っているかを把握
  月度、年度の統計資料、時刻別デマンド(日負荷線図) など
2.省エネできるところを突き止める・省エネ技術の導入
  省エネチェックリスト、省エネ診断の活用など
3.エネルギー管理の徹底

省エネチェックリスト

一般財団法人省エネルギーセンター「工場及びビルの省エネチェックリスト」は、工場版とビル版の省エネチェックリストがあります。

その他、国土交通省や自治体などが作成した、省エネチェックリスト(チェックシート)もあります。
一から自分で作成するのは大変ですので、活用できるものでまずはチェックしてみてください。

事例集などを見ても、意外に簡単なこともあるということが分かります。
PDCAサイクルを回し、定期的にチェックしていくことも重要です。

省エネ診断

省エネ診断も、様々な機関で実施しています。
比較的安価で、第三者による診断で報告書が作成されます。

省エネ診断事業について|省エネ設備への更新支援(省エネ補助金)

省エネ診断を依頼し、報告を受けるプロセスは以下のような流れになります:

1.依頼の準備:
・診断を受ける事業所の現状やエネルギー消費状況についての基本情報をまとめる。
・診断を依頼する機関・事業者を選定する。この際、診断の専門性や実績を確認することが重要です。

2.診断の実施:
・選定した事業者が事業所を訪問し、設備や運用方法、電力使用量などを詳細に調査します。
 これには機器の効率、照明、空調、エネルギーマネジメントシステムなどが含まれます。

3.データ収集と分析:
・収集したデータを基に、現在のエネルギー消費量とその効率性を分析。
・省エネの可能性があるポイントを特定します。

4.報告書の作成:
・調査結果に基づいて、省エネ対策の提案や具体的な改善策をまとめた報告書を作成。
・この報告書には、現状の問題点、改善案、予想されるエネルギーコスト削減効果などが記載されます。

5.報告とフィードバック:
・診断結果と改善提案を会社の経営陣や関連部署に報告。
・フィードバックをもとに、場合によっては追加の調査や対策の見直しが行われることもあります。

6.改善策の実行:
・提案された省エネ対策を実際に導入。例えば、古い設備の更新、運用方法の変更、省エネ機器の導入など。
・導入後の効果をモニタリングし、更なる調整が必要であれば行います。

このプロセスを通じて、事業所はエネルギー効率を向上させ、環境負荷を減らすと共にコスト削減を図ることができます。ただし、具体的な手順や詳細は依頼する事業者や事業所の規模、業種によって異なってきます。

 

我慢しない、機器更新だけでない省エネ・節電

当社は、空調、冷凍・冷蔵設備の省エネ提案を行っています。
高効率機器への入れ替えや運用の徹底以外のご提案です。
機器更新を行っても、何なんか経過すると経年劣化が進みます。
パソコンでもそうですよね。何もしないと当初の性能より落ちてくることって感じませんか?

当社でご提案するひとつ、冷媒リアクターパイプ「TOP-Eco」は、
冷媒配管に接続することで、冷媒の攪拌を行い、熱交換効率を高めます。
機器はメンテナンスしても冷媒のメンテナンスをすることが無いと思います。
でも、仮に冷媒を入れ替えてみると分かります。
省エネを謳う、特別な冷媒でなく、メーカー指定の純正冷媒でも効率良くなるのが分かると思います。
でも、使われるフロンは温室効果ガス
今使っているものをそのまま使って熱交換効率を高めるものです。

業務用エアコン、冷凍機の省エネのことなら
当社株式会社i-Mage.まで、お気軽にお問い合わせください

i-Mage.ブログ【Vol.0510】でした。

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