i-Mage.ブログ 【Vol.0079】です。
「電力の見える化をして、電気料金削減」という表現をよく見ることがあります。
さて、電力の何を見て、電気料金が削減されるのでしょうか?
・何を見る?
電力の使用量を見ますが、通常は、事業所全体の電力使用量を見る機器になります。
今、事業所全体でどれくらいの電力を使用しているかということが分かります。
契約電力に対して、その値若しくは目標値を超えないかを注視します。
高圧等の契約の場合、30分毎のデマンド値が今までのデマンド値を超えると、向こう1年間の契約電力に影響しますので、かなり重要です。
デマンド値の説明はコチラ —> デマンド値
・電気料金が削減される?
現在の電力使用量が見えたとしても、何もしなければ、勿論、電気料金は削減されません。
電力使用量が見えることにより、行動を起こすきっかけを作ることになります。
まずは、電気料金の仕組みをしっかり把握することから始まりますが、
電気料金には、基本料金の契約電力と、実際に使った量の電気使用量に応じたものの2つがあります。
基本料金を削減するためには、30分毎のデマンド値が、現在の契約電力や目標電力を超えないように注視し、超えそうなときには、いずれかの機器の使用を制限するなどの措置を行うことにより、契約電力を削減します。
事業所全体で、電力量を見ている場合は、どの機器が使用量が多いのかは、機器の定格電力量だけでなく、使用年数等によっても変わってきますので、停止させるなどして、どれくらい使用量が変動したかを見ないと把握することができません。
順番に停止させてみたりして把握することになります。(停止できないものもあり、なかなか把握が難しいことも)
複数の機器が動いている場合、使い方も色々の場合は、なかなか個々の使用量の把握が難しいのが現実です。
苦労して停止したものの、あまり電気使用量削減になっていなかったということもあり得ます。
でも、電気使用量削減の第一歩です。
先日お伺いした、ある食品加工業では、デマンド監視装置を入れ、
ある冷蔵庫を停止したところ、全く電力資料量は変化なし、
次に、隣の同じ容積の冷蔵庫を停止したところ、劇的に電力使用量が削減。
先に停止した冷蔵庫を稼働再開し運用することにより、大幅な契約電力の削減を実現したということでした。
当社では、安価で、機器ごとの電力使用量を見ることができる「ELP」も準備されています。
1年単位の契約となり、配電盤の配電単位なりますが、季節変動もありますので、かなり詳細な把握が可能です。
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