i-Mage.ブログ【Vol.0115】です。
快適な空間を作り出すために、人が感じる暑さ・寒さの感覚「温熱感覚」に影響を及ぼすもの、その④です。
その①温度、②湿度、③気流ときましたが、次は放射です。
壁、窓、天井、床などから伝わってくる熱の影響は大きいですね。
明るさを求めると、窓が必要になりますが、耐震性の問題もありますが、ガラスは断熱性が低いため、熱の移動がしやすくなり、暑さ寒さの変動が多きくなります。
木造か、鉄筋コンクリート造かによっても、違いますが、断熱材が全てに施工されている訳ではないと思いますので、その影響は小さくありません。
遮光・断熱塗料や2重窓、遮光シートなどがありますが、よしずやすだれ等でもかなり違います。
業務用の冷凍倉庫などでは、かなりの断熱材を全面に使用しますので、停電等で24時間程度冷凍機が稼働しなくても、ドアの開閉を極力しないことにより、温度変化が殆どないということもあります。
夏は南面の壁が一番日射量が多いイメージがあると思いますが、
実は、北東・北西<南面<東西<南東・南西となります。(夏至・東京測定のケース)
(冬至、春分・秋分は、南面が日射時間が長くなります。)
つまり、夏場は、東西の壁面の方が、1日の日射時間が長くなります。
南北に長い建物の場合、夏の猛暑対策としては、この点も考慮する必要があると思います。
エアコンの室外機の置き場も、この日射時間を考慮した方が良いと考えます。
エアコンは、室外機付近の空気の熱と、室内の熱の交換を行っていますので、その能力にも影響が出てくる可能性もあります。
この写真は、ある事務所の室外機置き場ですが、南面に室外機が置かれ、直射日光や室外機から放出される熱を考慮した措置が取られていました。
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