最近、サーモグラフィカメラを使って、入場・入店時に体温測定が行われているのをよく見掛け、また実際に経験します。
少し前までは、空港内で飛行機から降りてきた乗客の体温確認で使われているのを目にする位でしたが、もう珍しい光景ではありませんね。
物販店や飲食店であれば、入店拒否をされてもまだ良いのですが、飛行機で到着後やホテルのチェックイン時に拒否された場合どうなるのでしょうか?キャンセル料等の料金などの運用面も気になるところです。
サーモグラフィカメラとは?
「赤外線カメラ」、「サーモグラフィ」、「サーモカメラ」等呼ばれていますが、対象物から出ている赤外線エネルギーを可視化するものです。
使い方として、温度を測るというイメージがあり、実際にそのような画像を目にしていると思います。対象物の温度差を見たりするのには非常に適しています。真っ暗闇の中での人や動物が可視化できたり、ソーラーパネルの高温・低温箇所を発見したりすることができます。
最近は、10万円以下の簡易カメラも出てきていますが、解像度や色々な機能が付いていると7ケタ台となるものもあります。
サーモグラフィカメラで体温測定は意味が無いのか?
サーモグラフィカメラでの体温測定は、実際には体温ではなく、表面温度の測定をしています。
体温と表面温度が一致していれば良いのですが、測定環境によって左右されます。
例えば、
夏の暑い中、歩いて移動して入店してきた
表面温度は高そうですね!
同じく
冬の寒い中、歩いて移動して入店してきた
表面温度は如何でしょうか?
そう、冷たそうですね。
夏の暑い日に冷たい飲み物を飲んだあとの撮影です。
口の周りの表面温度はかなり低くなっていますね。
測定する場所により、日光も影響してきそうですね。
余談ですが、
飲酒により顔が赤くなっていても表面温度はさほど変わらないみたいです。(経験者談)
サーモグラフィカメラは運用方法が重要
決して安価と言えないカメラを上記のように、ただ店先や入場口にて撮影しているだけでは、本来の機能を使っていないことになり、非常に勿体ないと言えます。
多くの人を瞬時に非接触(機種によっては記録も)で測定できる、非常に優れているモノではあります。
そもそも、撮影して異常と思われる表面温度の人がいた場合、どう対応するかもしっかり決めておく必要がありますね。
サーモグラフィカメラでの体温確認だけでなく、
入店・入場時の手の消毒
換気の徹底
マスクの着用
を合わせて行っていくことが重要ではないでしょうか。
換気の状況は、目で見えるものではありません。
寒さが厳しい時期に、窓開けでの対応も厳しいかもしれません。
そもそも、その窓を開ける場所・開け方、開けている時間で換気がされているか?
換気の見える化(可視化)も合わせて実施をお勧めします。
換気状況を誰でも見えることで入店・入場の安心感も出るのではないでしょうか。
此方もご覧ください ↓
換気計測サービス始めました!
i-Mage.ブログ【Vol.0418】でした。