早いもので月末。
電力会社各社から2か月後に適用する燃料費調整単価の発表がありました。
電気料金の単価は、毎月変動するように見えますが、実は変動しているのは、この「燃料費調整単価」だけです。(再生可能エネルギー発電促進賦課金は年1回見直し)
燃料費の変動に応じて一定の範囲で調整を行うというものですが、電力会社によって発電方法(発電に使用する燃料)が異なります。色々な発電方法を採用していますが、各社の電源構成というもので確認することが可能です。
中部電力(2019年度)では、LNG火力54%、石炭火力18%
沖縄電力(2019年度)では、石炭火力67%、LNG火力21%
中部電力はLNG、沖縄電力は石炭が多いということが分かります。
そのため、燃料費調整単価も相違があります。
さて、今回は2021年7月度の燃料費調整単価ですが、7月からの3か月間は殆どの電力会社が夏季料金を設定しています。そのため一年を通して見ると、燃料費調整単価が変動が無い状態でも従量料金(基本料金を除いた使用した量に応じたもの)の単価が大きな凸となっています。
中部電力 推移
今年始めから上昇傾向を示していますが、この7月により急傾斜(上昇)となっているのが分かります。
数値で見てみます。
前月(6月)比で、低圧で約9%↑、高圧で約5%↑
それでも、前年比では、まだ▲約2.5%の状況です。
沖縄電力 推移
年明けから、中部電力に比べると緩やかな上昇でしたが、直近ではかなり急激な上昇となっています。
業務用電力(事務所・ビル・商業施設)では、
前年比103.2%と、前年より高い状態になっています。
中部電力との比較(類似した契約での比較)では、126.25%となっています!
緊急事態宣言が明けが期待される7月以降ですが、電気料金面で厳しい状況ですね。
冷凍・冷蔵設備は、保管物がある以上動かし続けなければなりません
ガソリン価格と同一ではありませんが、最近のガソリン価格の上昇を見ると、実際に適用されるのが数か月先になる燃料費調整単価は、この夏更に上昇しそうな感じです。
梅雨入りが早かったから、梅雨明けが早くなると言う訳ではないようですが、長い夏も予感させられます。やはりエアコン、冷凍設備の稼働負荷は増加しそうですね。
i-Mage.ブログ【Vol.0429】でした。