新聞報道では、値上げという表現が使われることが多いのですが、
実は燃料費調整単価というものが変動しています。
飛行機の燃油サーチャージが有名で一般的ですね。
同じように電力会社も発電に使用する燃料の変動に対して調整をしています。それが燃料費調整となってきます。
当ブログでは、中部電力と沖縄電力の推移を見ていますが、それぞれの発電に使用する燃料の構成比の違いから燃料費調整額も変わってきます。
これが、使った量(従量量)に応じて負担すべき燃料費調整単価となってきます。
上昇が続く燃料費
一般的には、ガソリン代が良く目につくと思います。
軽油・レギュラーガソリン・ハイオクガソリン共に、最近は高い状態で推移しています。
中部電力の電源構成は、LNG火力が54%と圧倒的に多く、次いで石炭火力15%となっています。(2020年度実績中部電力HPより)
沖縄電力の電源構成は、石炭火力が67%と圧倒的に多く、次いでLNG火力が22%となっています。石油火力を含めると、火力発電が全体の95%となっています。(2020年度実績沖縄電力より)
この2社を比較しても、主な燃料が異なることが分かります。また、沖縄電力は火力発電が殆どだということも分かります。
中部電力 従量料金推移 2021年11月時点
毎年、7月~9月が大きな山になっているのは、夏季料金が適用されるからです。この期間が年間を通じ電力の需要が多い時期となります。それだけ空調機・冷凍機が高い負荷で長時間稼働しているのだと思います。
ところが、
2021年11月は、グラフが2010年1月からとなっており小さくなって分かりにくいかもしれませんが、11月単月で見ると、夏季料金適用の月を除いて2014年に次いで2番目に高くなっています。
前月比で、約3%強の増加
前年比ではなんと、約20%強増加です。
沖縄電力 従量料金推移 2021年11月時点
夏季料金があるのは他の電力会社と同様です。今年の初め頃はかなり低めに推移していたのですが、かなり上昇しています。
実は、前月2021年10月適用分の燃料費調整単価からプラスに転じています。つまり、所定単価より高くなっているということです。
11月単月で見てみると、低圧電力は直近の夏季料金となっている7~9月の3か月より高くなっており、2021年1月以降一番高くなっています!また、業務用電力も2021年9月に次いで2番目に高くなっています。(夏季料金適用の月を含めてですので、かなり高くなっているという状況です。)
前年比で、約28%の増加です。
業務用電力の類似契約で中部電力と比較してみると、約25%強多くなっています。
同じ使い方をしていても支払電気料金は高くなります。
11月は沖縄地方はまだエアコンは稼働していますね。
省エネ・節電が非常に大切な地域だということが分かります。
当社では、
業務用空調機・冷凍機の省エネ提案をしています。
定期メンテナンス・定期点検はかなり省エネ効果があります。
それに加えて省エネを実現できるものです。
詳しくは、お問い合わせください。
i-Mage.ブログ【Vol.0433】でした。