エアコン冷媒配管のフレア加工 作業は簡単だけど正確丁寧にやらないと冷媒漏れ発生の危険

今日は、予定していた作業が一時できない時間帯があり、
先日貰ってきた廃棄予定だったエアコンの冷媒配管を使い
フレア加工の練習をしました。

フレア加工とは?

フレア加工

写真の通り、配管(銅管)の端が
ラッパのように広がっています。
このように加工することを“フレア加工”と言います。

家庭用のルームエアコン本体と冷媒配管の接続は、
このようにフレア加工してフレアナットで接続します。
ここがしっかり接続できていないと
中に入れる冷媒ガスが漏れてしまい、
エアコンの効きが悪くなり、故障するという原因になります。

エアコン本体(室内機と室外機)からは
このラッパ型にピタっと収まるものが出ています。

フレア加工


フレア加工には、
写真のような器具を使います。
まず、右側のものは配管をカットするものです。

冷媒配管(銅管)は、円形です。
これを潰したりすると冷媒ガスが流れにくくなったりします。
また、傷やバリが多いと接続時の接触が甘くなり
冷媒ガス漏れの原因となることがあります。

写真の左側の器具は、
フレアリングツールという
配管をラッパ型にするものです。
割れたりするとこれも冷媒ガス漏れの原因となります。

作業自体は、
配管をカットして、ラッパ型にするだけです。
簡単な作業ではありますが、
丁寧な作業が要求されます。

これらの工具のメンテナンスは重要です。

フレア接続した後は、
真空引きという作業を行います。
規定の数値にならない場合は、
どこかの接続がうまくできていないということです。

真空引きが完了すると
冷媒ガスを配管内に戻します。
この時、リークチェックを行い
冷媒ガスの漏れが無いかを確認します。

冷媒漏れチェック

フレア接続してある部分の確認をします。

どういう時にフレア加工をするのか?

エアコン工事に於いては、
新たに設置する際に行います。
予め配管にフレア加工されたものもありますが、
設置場所によって配管の長さが異なりますので
現地施工となります。

当社で実施している
エアコンの完全分解クリーニングでは、
室内機を取り外し、分解洗浄が終わると
再度室内機を取り付けます。

この際、フレア接続を取り外し、取り付けを行います。
ある程度年数が経つことでフレア接続箇所の接続不要と
なることが稀にあります。
その場合、フレア加工をし直すことがあります。

当社実施の
「家庭用壁掛けエアコン完全分解クリーニングサービス」


i-Mage.ブログ【Vol.0442】でした。


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