エアコンは室外機が心臓部|エアコンの消費電力の90%近くを使う室外機の負担を軽くできれば電気代も削減

エアコン各メーカーのカタログを見ても、
殆どが室内機の説明になっています。
家電量販店等の展示も殆どが室内機ですね。

特に最近は、換気・空気清浄・除菌等様々な機能が付いてきています。
お掃除機能ももはや標準?と思えるくらいです。

でも、実はエアコンの心臓部は室外機です。
エアコンは、室内と室外の熱交換を行うものです。

その心臓部である室外機ですが、
置場も、まずは室内機をどこに設置するかを考え
そこから近い室外の邪魔にならないところ
という考え方が多いのではないでしょうか。

もうここまで何回も室外機は心臓部と書いてきました。
では、その室外機を効率的に動かすために必要なことは何でしょうか?

室外機の置く方角

家庭用のルームエアコンの場合、
取り付けの標準工事が、
配管・連絡電線・ドレンホースが4m等
となっていると思います。

また、配管が長くなることで
冷媒の補充が必要となったり
室外機に負荷が増すことになるため
あまり長くしないことから
室内機設置場所から近い屋外
となっていると思います。

でも、夏場の冷房のことを考えると
直射日光が長く当たる、西面や南面は
避けた方が良いです。特に西面

重ねてになりますが、
エアコンは熱交換をするものです。
夏の暑い時期に室内機周辺が暑いと
熱交換機能が低下してしまうことになりかねません。

また、雪が多い地域の場合、
積雪も考慮する必要がありますね。

室外機の置き場所

室外機は字の通り、通常は室外に置きますが、
その置き場は、以下のところがあります。
・直置き・地面置き
(室内機のすぐ外側の地面やベランダに置く)
・屋根置き
・天吊り
・壁掛け
・二段置き
などがあります。

置く方角とも関係しますが、
直射日光が当たり
尚且つ反射熱があるところは
要注意です。

コンクリートの上は暑い

夏場にサーモグラフィカメラで撮影したものです。
アスファルト、砕石、コンクリートとあり
コンクリート部分は日陰と日が当たっている箇所があります。

日影は、青~紫色の30℃前後に対し
日が当たっている箇所は黄~白色になっており
50℃前後になっています。

ほんのちょっとした空間ですが、
土や芝の上とコンクリートの上で違うこと
日陰と日なたで違うことが分かります。

直射日光の当たり、反射熱も当たる
屋根上
壁掛け
直置き・地面置き
は、真夏は40℃以上になることがあるのが分かります。


室外機周辺の環境を整える

室外機には、ファンがついています。
冷房であれば、暑い空気が吹き出されます。
その吹き出された空気がすぐに室外機に戻ってくると
熱交換機能が劣るだけでなく、
最悪の場合故障する原因となります。

ここら辺は、
エアコンを設置する工事事業者さんが
エアコンの取扱説明書に則り工事をしてくれれば
まずは問題ないと思います。

でも、時々置場が確保できないために
隣家の壁や塀があったり、
室外機同士が向き合ってお互いの吹き出した風を受けたり
換気扇のすぐ下にあったりすることがあります。

吹き出した風に影響を受けない場所の確保は大事です。
吹き出し口付近に何かを置いたり、
草木が生い茂っていたりしては✖です。


直射日光が当たる位置に設置された場合、
少しでも吹き出しの風が影響しないように
日陰にしてやると良いと思います。
例えば、よしず等があります。

メーカー、機種毎に異なりますが、
基本的には室外機周辺の温度が35℃を越えてくると
冷房が効きにくくなることがあります。

最近は、メーカーカタログ等で
室外機の高気温対応温度が明記されだしました。
パナソニックのエオリアは殆どのシリーズが50℃
ダイキンもうるさらXでは50℃となっています。
でも、未記載や35℃のメーカーもあります。

この温度を超えると
リモコンでいくら設定温度を下げても冷えない
ということになります。

直射日光が当たらない、風通しが良い場所が最適です。

 

室外機の負荷を少しでも軽くしてやるには

室内が設定温度に少しでも早く到達することで
室外機の負荷は軽くなります。
今のエアコンは、インバーター制御されていますので
運転がオンオフの切り替えでなく
負荷を制御して運転をしてくれます。

冷房であれば、室外機周辺の温度が高い場合は
熱交換が捗らない状態となり
高負荷運転が続くことになります。
冷えない状態ですから、一生懸命冷やそうとします。

そのためにも直射日光が当たらず日陰は良い環境と言えます。

また、室内機の掃除も重要です。
例えば、フィルター掃除が行き届いていない場合等は
室内の熱交換機能が低下し、
負荷が高いままの運転になりかねません。
カビやホコリを取り除くことで
健康面は元より、冷暖房能力面でも
良い状態に戻すことになります。

ただ、室内機の場合、
アルミの薄い板が集まってできている熱交換器と
風を送るための送風ファンが大事ですが、
ここは専門のクリーニング事業者にでないと
なかなか難しいと思います。

当社では、
壁から取り外し、あらゆる部品を分解し洗浄する
完全分解クリーニングを行っています。


また、業務用エアコンの場合は、
馬力の大きくなることから
メンテナンスが必須であり、
配管長も長くなり冷媒の量も多くなっています。
この冷媒が熱交換には非常に重要な役割を持っています。
当社では、それをサポートするための
冷媒リアクターパイプ「TOP-Eco」を設置することで
省エネ実現を図る提案を行っています。
他にもエアコンの性能が高くても
室内環境が悪いとエアコンは効きません。
例えば、全面ガラス張りでは
2重・3重のガラスやサッシ部分が配慮されていれば別ですが
通常は暑い熱が移動してきます。

i-Mage.ブログ【Vol.0443】でした。


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