当社は、事業所向けの省エネ提案を行っています。
その際に「前年比でどれくらい電気料金が下がるか?」
を問われることが多々あります。
費用対コスト等という言葉もありますので、
それは当然必要な訳ですが、
でも、これだけ前年に比べ燃料費調整単価の上昇すると
電気料金での削減はなかなか厳しい状況です。
今月2022年4月度の請求書を見てみると
前年比で120~125%程度と増加しているのではないでしょうか。
とすると、前年比の金額ベースに合わせるだけで
20~25%の省エネ・節電を実施しなくてはなりません。
何も対策をしないとかなりのコスト増となります。
昨年、月50万円かかっていたとすると
今年は、月60万円強です。
何もしないと月10万円以上の増加になってしまいます。
今までに、何も対策をしてこなかったところは
この削減は不可能ではないかもしれませんが、
今までに色々と対策を取ってきたところにとって
この削減率はあまりにも大きいですね。
では、今月も月末近くになりましたので、
翌々月の6月適用となる燃料費調整単価が
電力会社各社から発表がありました。
定点観測している契約で
その電力の従量料金推移を見ていきます。
中部電力 2022年6月度従量料金推移
当社では、2010年1月から
従量料金(使った量に対して課金される料金)の
データを取っていますが、
過去最高です!
前年比では、140%強となっています。
基本料金というものがありますので、
請求ベースでは、契約によりますが
120~125%という感じではないでしょうか。
(正確には、実際の契約内容でご確認下さい。)
グラフを見ても分かる通り、
7月~9月の3か月間は毎年山が突き出ます。
この期間は、夏季料金適用となり
その他の期間より割高になっています。
と言うことは…
沖縄電力 2022年6月度従量料金推移
沖縄電力も上昇が続いています。
でも、ここ3カ月ほど少し上昇が弱まって見えますね。
良かった良かった???
実は、燃料費調整単価の上限に達しているためです。
もし上限が無ければもっと上昇が続いています。
本来ならという単価がありますので、
このままでは料金改定で、急上昇となりかねません。
前年比では、135%前後となっています。
中部電力に比べて前年比の上昇は少ないものの、
それでも中部電力の同等の契約料金に比べると
まだ高い状態です。
何もしないと、電気請求額は大幅増加
大切なことですので、
くどいようですが、もう一度
何もしないと、昨年と同じような電気使用量だと
電気請求金額は大幅に増加してしまいます。
運用での対象も限界があります。
省エネ・節電対策で費用を掛けたとします。
例えば、10%削減したとすると
昨年と今年では削減額は変わってきますね。
上で書いた例では、
昨年50万円/月、今年60万円/月です。
とすると、10%削減では
1カ月当たり1万円(5万円→6万円)の差となります。
単純計算では、1年間では、1万円×12カ月=12万円ですね。
予防対策なら今です!
ご家庭でも、
エアコンのフィルター掃除をはじめとしたお手入れ
直射日光対策等
できることがあるのではないでしょうか。
i-Mage.ブログ【Vol.0451】でした。