2022年7月度の燃料費調整単価が電力各社から発表となりました。
今回の発表では、
北海道・東京・中部・九州の4社が上昇となりました。
九州は今回燃料費調整の上限に達したため、一部上昇というイメージです。
東北・北陸・関西・中国・四国・沖縄の各社は、
既に規定の燃料費調整の上限に達しているため、
燃料費による実質的な料金変動はありません。
ただし、上限に達しているということは
電力会社が損をしているということになります。
今後は経済産業省に申請し、
料金改定という動きになるのではないでしょうか。
となると、実は上限以上となっているものも加味してとなると
一気に上昇ということもあり得ますね。
この料金表改定は、給与でいうベースアップと同じです。
今回は、「7月分」となります。
夏季料金設定がある料金契約の場合は、
夏季料金適用となりますので、
燃料費調整+夏季料金割増分(こういう表現は使われていませんが)で
かなり上昇となります。
言うまでも無く、
夏季はエアコンの負荷が高く長時間稼働する時期です。
今年は、2年前の浜松市で日本最高気温を記録したときと
同じような傾向だと予報されていますので
また暑い夏になり、エアコンは必須ですね。
では、定点観測の従量料金を見ていきます。
中部電力 2022年7月度 従量料金推移
一目瞭然ですね。
今まで、21円を上限とした折れ線グラフでしたが、
今回(2022年7月分)からそれでは表示できなくなりました。
2010年1月分から定点観測を始めていますが、
2014年に料金改定があり大きな凸がありましたが、
それが小さく見えます。
2021年から上昇が続いています。
前年比で、145%強です。
使った分の料金が同じだけの使用量だとすると
約11.5倍になるということです。
沖縄電力 2022年7月度 従量料金推移
沖縄電力は、2022年4月分より
燃料費調整は上限に達していますので、
名目的な上昇は、夏季料金適用分により増加のみです。
実質(上限がないとしたら)は、
この料金にプラス2.5円位になると思います。
中部電力との差ですが、
中部電力はまだ燃料費調整上限に達していませんので
上昇しています。
そのため差は狭まってきています。
(まだ、沖縄の方が高い!)
何もしないと、電気請求額は大幅増加
大切なことですので、
くどいようですが、何度も書かせてもらいます。
何もしないと、昨年と同じような電気使用量だと
電気請求金額は大幅に増加してしまいます。
運用での対象も限界があります。
省エネ・節電対策で費用を掛けたとします。
例えば、10%削減したとすると
昨年と今年では削減額は変わってきますね。
上で書いた例では、
昨年50万円/月、今年60万円/月です。
とすると、10%削減では
1カ月当たり1万円(5万円→6万円)の差となります。
単純計算では、1年間では、1万円×12カ月=12万円ですね。
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ご家庭でも、
エアコンのフィルター掃除をはじめとしたお手入れ
直射日光対策等
できることがあるのではないでしょうか。
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i-Mage.ブログ【Vol.0453】でした。