政府において今冬の「電気・ガス料金支援」の実施が決定され、2025年2月分(2025年1月使用分)から燃料費調整単価が引き下げされることになりました。
電力・都市ガス各社では、2025年2月分から2025年4月分まで(2025年1月使用分から2025年3月使用分まで)の電気・都市ガス料金について、燃料費調整単価(電気料金)および原料費調整額(都市ガス料金)の値引きを実施されます。
燃料費調整単価が
2025年2月分及び3月分は、
低圧契約で▲2.5円/kwh、高圧契約で▲1.3円/kwhと、引き下げられます。
2025年4月分は、
低圧契約で▲1.3円/kwh、高圧契約で▲0.7円/kwhと、引き下げられます。
また、電力各社で、別途軽減策が実施されています。
毎月の電力量料金推移を定点観測
当ブログでは、電力各社から毎月月末に公表される、翌々月適用の燃料費調整単価及び年一回変更となる再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)を加味して、電力量料金として、その推移を見ています。
電力量料金(従量料金)=契約使用料金+燃料費調整単価+再エネ賦課金
政府の支援(補助金)や、電力各社の軽減策も燃料費調整単価に加味してあります。
使った量に対して掛かる料金となりますので、電気料金=基本料金+(電気使用量×電力量料金)となり、電気料金の変動要素となります。使う量が一定でも、電力量料金の変動で変化するというものです。
なお、契約内容によって、基本料金の有無、夏季料金(7月~9月適用)の有無があります。
定点観測のため、様々な契約がありますが、低圧契約及び高圧契約の電力自由化以前からある規制料金(同一となる契約内容)に対してその推移を見ています。
また、当社がある地域を管轄している「中部電力」、他の地域と少し異なる動きを示し当社お取引先が多い地域を管轄している「沖縄電力」の2社について見ています。現在の正式社名とは異なっていますが、観測当初から継続して使用していますので、ご容赦下さい。
2025年2月度 中部電力 電力量料金単価推移
中部電力では、高圧契約及び特別契約に対して軽減策(▲1.74円/kwhを実施しています。
高圧契約は、政府支援とダブルで引き下げがなされています。
ただ、それでも
前年比では、低圧約117.1%、高圧114.8%
と約15%前後高くなっています。
前月比では、低圧約88.4%、高圧約93.7%
と支援・軽減策により下がっています。
実は、2023年よりはこれでも下がっているのですが、あらゆるものが高騰している今は、なかなか厳しい上昇ですね。
しかし、2022年以降、それまでの推移とかなりアップダウンが激しくなってきました。
(各年でグラフに山があるのは、夏季料金があることが大きな要因です。)
2025年2月度 沖縄電力 電力量料金単価推移
このグラフでは、他社との比較の意味で、中部電力の類似契約を入れてあります。
現状各社その比率の多い火力発電に於いて、中部電力が液化天然ガス(LNG)が主要原料に対し、沖縄電力は石炭が主要原料となっており、その推移傾向も若干変わってきています。
沖縄電力独自の軽減策としては、離島ユニバーサル調整単価として、低圧・高圧・特別高圧に対し一律で▲0.12円/kwhとなっています。
前年比で、低圧約117.5%、高圧約111.2%
他社同様、支援・軽減があっても、前年比では上昇しています。
中部電力比では、約110%となっています。
以前より、その差は縮まっていますが…
電気料金抑制のためには、何をすべきか?
電気料金は、上述の通り、基本料金と電力量(従量)料金に分かれています。
「基本料金」は、基本的に上がってしまうと一年間など固定で上がってしまいます。
それを下げるためには、一度に使う機器などを注視していく必要があります。
「電力量(従量)料金」は、電力量料金単価は毎月変動します。
使用量を抑制するしかありません。
省エネルギー(省エネ)や節電、脱炭素と言われる対策です。
各設備毎に様々な対策がありますが、
空調設備に対する対策に対しては、特性要因図を更新し、以下の記事にてご案内しています。
是非ご参照ください。
もう、やりきった!と思ってもまだやれることがあるかもしれません。
エアコンの節電・省エネ|「冷暖房(空調)の電気料金が高い!」を特性(問題)とした特性要因図を更新しました。色々な要因が考えられますが、まだ実施していないことあるかもしれません。 (新しいタブで開きます)
高効率機器への更新もその一手ですが、当社では、『今あるものを最期まで効率よく』を促進しています。
冷媒リアクターパイプ「TOP-Eco」はその手段として効果的です。
業務用エアコン、冷凍機の省エネのことなら
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i-Mage.ブログ【Vol.0505】でした。