2025年度の電気料金は値上げからスタート
さて、電力料金は何故毎月変動するのでしょうか?
勿論、使う量が異なるということは大きな要素です。
エアコンを多く使う夏場はとても高くなるというイメージではないでしょうか。
使用量も勿論ありますが、使用量が全く同じであっても変動する要素があります。
従量料金単価です。当ブログでは電力量料金としています。
使った量に応じて課金されるものです。
電力量料金が上がることで、
空調利用での電気料金アップだけでなく、
購入するものの原価アップの要因にもなり、更なる値上げにつながってしまいますね。
まず、毎月月末に各電力会社から公表される
「燃料費調整額」によって、電気料金の変動があります。
電力会社によって異なるという特徴があります。
最近は、国からの「電気・ガス支援」というものがありました。
一度終わり、また再度実施されていましたが、3月使用分(4月検針・請求分)で終了となりました。
今回の定点観測である4月使用分(5月検針・請求分)からは支援が無くなっています。
前月は、低圧1.3円/kWh、高圧0.7kWhでした。
低圧の方がその支援額が大きかったことで、変動が大きくなる要素となっています。
また、この4月使用分からは
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」(以下、再エネ賦課金)の変動があります。
これは、経済産業省が定めており、日本国内で共通となっています。
買取に掛かる費用を、国内の使用者が一律負担という考えですが、
1kWh当り、3.49円から3.98円と、0.49円上昇となりました。
これは一年間この料金が適用となります。
もうひとつ
夏季料金設定の有無です。
7月~9月の3か月間とその他の期間で単価が異なることがあります。
これは、ご契約内容によって異なります。
(当ブログでは、夏季料金設定がある契約で推移を見ています。)
当ブログでは、これらを合わせて電力量料金として、その推移を定点観測として見ています。
同一の契約でどのように変動しているかです。
使用量は各々で異なりますが、ここは契約を変更しない限り変えることはできません。
では、まず中部電力から見てみます。
2025年5月度 中部電力電力量料金推移

2024年以降、アップダウンが激しいですが、
電気・ガス支援が影響しています。
最近は、すごい高いイメージだと思いますが、2022年夏~23年3月頃にかけてよりは
まだ単価としては抑えられているのが分かります。
が、その2022年5月と比較するとかなり高くなっています。
その後が同じような推移だとすると...
想像したくありません💦
前年比では、高圧113.2%、低圧117.8%
低圧はご家庭や店舗などで利用されている契約です。
この上昇は少し省エネ・節電しても追いつかないですね。
前月比では、高圧105.0%、低圧108.2%
電気・ガス支援が終了、再エネ賦課金上昇の影響は大きいですね。
2025年5月度沖縄電力電力量料金推移

他社同様、2024年以降は、支援の有無によって変動が大きくなっていました。
そして、沖縄電力の特徴的なのは、
燃料費調整額がー10円程度になっていることです。
実は、他電力会社では、若干プラスになっています。
電力料金単価の変動が行われた2023年以降継続しています。
2022年の状況を受け改定されましたので、それに比べたらまだという感じなのでしょうか?
前年比では、高圧111.8%、低圧124.50%
低圧、やはりスゴイ上昇ですね。
低圧は、個人宅や店舗、小規模事業所が利用している契約です。
店舗などでは、エアコン稼働率も高いと思いますので、かなり厳しいですね。
ビルや商業施設などで利用される高圧業務用で、中部電力と比較をしていますが、
かなりその差がなくなってきました。
104.9%となっています。
前月よりその差は狭まっています。
夏の猛暑対策は今から
電気・ガス支援がなくなる、4月使用分(5月分検針・請求分)から電気料金は更に上昇してしまいます。
また、再エネ賦課金も上昇しました。
現状では、今年の夏もまた暑くなることが予想されます。
少しくらい、省エネ・節電を行っても追いつきはしませんが、それでもやらないより良い
単価が上がっている分、対策にかかる費用の投資回収期間も縮まりますね。
夏に対策をとると、引っ越しなどと同様、繁忙期に対策費用も増加してしまう可能性があります。
まだ、やっていない対策はあるのではないでしょうか?
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i-Mage.ブログ【Vol.0514】でした。