毎月末にお届けしている、中部電力・沖縄電力の電気代定点観測レポート。 2026年6月分(5月使用分)のデータがまとまりました。
先月、2026年5月は「再エネ賦課金の改定」により、全国的にグラフが大きく跳ね上がりましたが、今月はその後のトレンドが鮮明になっています。
次のグラフは、燃料費調整額・再エネ賦課金を含んだ実質従量単価の推移(弊社独自集計)です。


1. 2026年6月の全体感:燃料費
調整による「微増」が継続
最新のグラフを見ると、5月の急騰から落ち着くどころか、両エリアともに高水準での推移、あるいは微増傾向にあります。
【中部電力】高圧・低圧ともに右肩上がりが鮮明
中部電力のグラフ(2026/01~06)を拡大して見ると、4月から5月の跳ね上がりを経て、6月もさらに一段上のラインに差し掛かっています。
- 高圧業務用電力FR-B: 23円/kWh付近まで上昇
- 低圧電力: 21円/kWhに迫る勢い
高圧契約の上げ幅が大きいのが気になります。
燃料費調整単価のプラス推移が続いており、事業所にとっては「5月の賦課金アップ」が一時的な衝撃ではなく、「高い水準での固定」となってしまった形です。
(関連記事)【2026年5月】電気代上昇トレンド再燃か?再エネ賦課金改定と最新料金分析
【沖縄電力】驚異の「25円/kWh」超えが常態化
沖縄電力は依然として中部電力よりも数円高い単価で推移しています。
が、中部電力の高圧契約の今回上昇幅が大きくその差が少なくなっています。
- 業務用電力: 約25.1円/kWh
- 低圧電力: 約24.0円/kWh
特筆すべきは、2024年の夏場と比較しても現在の単価が高いという点です。これから冷房需要が本格化する夏を迎えるにあたり、この「ベースの単価が高い」状態は、昨夏以上のコスト負担を予感させます。
2. なぜ「定点観測」が必要なのか?
私たちが毎月このグラフを更新している理由は、電気代が「気づかないうちに経営を圧迫する固定費」だからです。
- 再エネ賦課金(4.18円/kWh)の重み: 5月に上がったこの単価は、来年3月まで変わりません。
- 燃料費のトレンド: 1円の変動でも、月10,000kWh使う事業所では月1万円の差が出ます。
グラフで可視化することで、「たまたま高かった」のか「構造的に上がっているのか」を判断できます。現在のデータは明らかに後者、つまり「構造的な高止まり」を示しています。
3. 夏本番前に、事業所が打つべき「次の一手」
6月のデータが示す通り、単価の下落は期待しにくい状況です。これからの猛暑に向け、今すぐ取り組むべきは「単価のコントロール」ではなく「使用量のコントロール」です。
- 「遮熱」と「空調効率」の再点検 単価が25円/kWh(沖縄)や23円/kWh(中部)という高水準にある今、空調の無駄を省く効果は数年前の1.5倍に相当します。
- 自家消費型太陽光による「賦課金回避」 4.18円/kWhの賦課金は、自社で発電して使えば0円です。この単価メリットは、投資回収期間を確実に短縮しています。
- 働きやすさを損なわない「スマート省エネ」 「設定温度を上げる」といった我慢の省エネではなく、最新設備への更新や省エネ機器導入、また適正なメンテナンスで「快適性を上げながら消費電力を下げる」対策が、従業員満足度の観点からも推奨されます。窓ガラスの対策の重要度が高いのは周知のとおりです。
まとめ:2026年夏の電気代は「過去最高」への警戒を
今回の定点観測から言えることは、「2026年の夏は、単価・使用量ともに非常に厳しい戦いになる」ということです。
貴社の設備が今の単価に耐えられる効率になっているか、今一度チェックが必要です。 「去年の夏よりも請求額が大幅に上がった」と驚く前に、具体的な対策を検討しましょう。
貴社の現在の使用状況に基づいた、具体的なコスト削減シミュレーション(無料)をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
業務用エアコン、冷凍機の省エネ、暑さ対策のことなら
当社株式会社i-Mage.まで、お気軽にお問い合わせください
i-Mage.ブログ【Vol.0541】でした。
