2022年(令和4年)1月28日、電力各社から3月適用の燃料費調整単価が発表されました。
足下(ちょっと政治家風に言うと)でも、ガソリン価格の上昇が話題となっていますが、原油価格上昇は様々な原料コスト上昇の要因となります。
当ブログでは、2010年1月からの従量料金単価の推移を定点観測(中部電力・沖縄電力)しています。
従量料金単価とは、使った電力量(kwh当たり)に掛けられる単価です。
基本的に電気料金は、基本料金+従量料金単価×1カ月の電力使用量となります。
従量料金単価には、契約ごとの単価+再生可能エネルギー発電促進賦課金単価+燃料費調整単価が含まれます。
契約ごとの単価:契約で決定
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価:1年に1回改定(経済産業大臣により決定、全国一律)
燃料費調整単価:各電力会社が毎月2か月後に適用する単価を発表
定点観測は、あくまでも同じ契約内容でその推移を見ています。
契約内容見直し等で電気料金を改善できることもありますので、その点は別途検討下さい。
では、2022年(令和4年)3月適用の従量料金を見てみます。
中部電力 2022年3月
大手電力会社10社の中で、最大の値上げとなりました。
2021年1月を底として、急激に上昇しているのが分かります。
例年7月~9月は夏季料金となるため山ができるのですが、下りませんでした。
前年比では、低圧・高圧共に150%超です。
2010年1月以降で、いちばん高くなっています。
実は、中部電力の燃料費調整単価は暫くマイナス(単純に考えると契約単価より安くなる状態)となっていました。
それが今回、実に2015年(平成27年)5月以来のプラスに転じました。
同時に発表された2022年3月期の連結業績予想の純損益が赤字になると発表されました。
火力発電の燃料の高騰によりコストが上昇したことが理由です。料費調整は適用まで時間的なズレが生じていることもあり、大幅な上昇傾向の時は賄いきれないのかもしれませんね。
3月はまだまだ暖房を使用することもある期間ですので、電気料金が心配になりますね。
1月末時点でガソリン価格が高騰していますので、まだこの先も上昇することが予想されます。
沖縄電力 2022年3月
中部電力ほどではありませんが、急上昇となっています。
ただし、元々中部電力より高い状況であり、その差が狭まっていますが依然約18%程度高い状況です。
前年比では、低圧・高圧共に140%超です。
特に一般家庭や商店等で使用される低圧が高くなっています。
2010年1月以降で、いちばん高くなっています。
エアコンのお手入れ徹底で節電
このように上昇を続ける電気料金ですが、どう対応するべきでしょうか。
当社はエアコンの省エネ・節電の提案を行っていますが、一番の節電は使わないことです。
自動車であれば、使わないで徒歩・自転車や公共交通機関を利用するということが考えられますが、エアコンの場合、健康面での影響も出てしまう可能性もあります。体調を崩し、薬や医療費が掛かる方がお金は掛かりますし、何と言ってもカラダは大事です。
とすると、やはり如何に効率よく使うかですね。
1℃温度設定を変えると約10%消費電力が変わります。消費電力=使用電力量ですので、電気料金に関わってきます。
まずは、最低限できるフィルター掃除等のお手入れを徹底してください。
お手入れ不足は、エアコンの効率が悪くなり、電気料金増加の要因となります。
当社では、
業務用エアコン・冷凍冷蔵設備の省エネ提案
家庭用壁掛けエアコン完全分解クリーニング
を行っています。
i-Mage.ブログ【Vol.0438】でした。
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