毎日のように様々な物品の値上げ報道があり、いささか麻痺してきそうです。
大企業は、賃上げを推奨され支給額増加も期待できますが、賃上げすることにより、そのままでは営業利益に影響してしまいますので、まずは更なる値上げが予想されます。
営業利益を確保するためには、売上を上げるか、コストを下げるしかありません。競争優位性の高い企業であれば、価格改定はしやすいですね。
電気・ガスの上昇は、家庭ではもとより、企業でもコストに影響してきます。
当ブログでは、電気料金の推移を見てきています。
電気料金は、基本的に基本料金+従量料金になっています。従量料金は、燃料費調整により変動があり毎月変わってくるためその推移を見ています。同じ使用量の場合、電気料金請求額も同じような推移となります。
2023年2月から9か月間は、国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」により、この燃料費調整単価が抑えられることになりました。この事業により少し抑えられてはいますが、値上げ申請している電力会社では、4月~6月くらいにかけて大幅な値上げにあることが予想されます。
まずは、前回に続き国の事業を確認してみます。
電気・ガス価格激変緩和対策事業による割引
2023年2月から9月請求分が割引対象となります。
●2023年2月分~2023年9月(2023年1月使用分から8月使用分)
低圧:7.0円/kWh、高圧:3.5円/kW
●2023年10月(2023年9月使用分)
低圧:3.5円/kWh、高圧:1.8円/kW
中部電力 2023年3月
かなり下がっているように見えますが、電気・ガス価格激変緩和対策事により抑制されているということになります。
ただし、前年比で見てみましょう。
低圧 約119%
高圧 約135%
低圧の場合、電力の自由化以前の規制契約で見ていますので、電力自由化以降の契約の場合、若干自宅・事業所の請求額推移と異なることがあります。ただ、定点観測としてもし同じ契約の場合の推移を参考として見てください。
沖縄電力 2023年3月
沖縄電力の場合、実線(青・緑)で推移していますが、燃料費調整の上限に達していることでそれほど大きな変動が無いように見えます。ただもし上限が無かった場合は、点線(高圧業務用電力のケース)のようになります。
その結果、報道でも出ていますが、2023年4月からの料金改定の動きが出ています。
現状では、平均43.81%の値上げを申請中です。
沖縄の場合、そろそろエアコンの稼働が始まる時期、つまり電気使用量が増加する時期に値上げとなりそうです。
今あるものを最大限効率よく最期まで使い切る
電気を使わないことが一番の節電です。
エアコンも使用しないことが一番の節電ということになります。
でも、今の世の中、電気なしで過ごすのは厳しいと思います。
仮に10%の節電をすると、今まで以上に費用対効果は大きいものになります。
コスト削減にプラスして、設備投資は節税効果もあります。
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i-Mage.ブログ【Vol.0461】でした。