【2026年7月】電気料金は最高値圏へ突入。夏季料金スタートとエアコン急増に備える事業所の自衛策

毎月月末にお届けしている、中部電力ミライズ・沖縄電力の電気代定点観測レポートです。 最新の2026年7月度・燃料費調整単価が発表され、従量料金の推移グラフを更新しました。

今月のデータからは事業所にとって非常にインパクトの大きい「夏季料金期間(7月〜9月)」に突入します。エアコンの稼働率がピークを迎える今、最新データから読み解くリスクと今すぐ行うべき対策を解説します。

1. 2026年7月の全体感:グラフはさらに上向き、最高値圏へ

中部電力ミライズ及び沖縄電力の最新の推移グラフです。

確認すると、先月の高止まり傾向からさらに一段、グラフの右端が上を向いているのが一目で分かります。

【中部電力ミライズ】業務用電力がついに過去最高水準へ接近

中部電力のグラフを見ると、5月の再エネ賦課金改定、6月の燃料費調整微増に続き、7月分はさらに角度を上げて上昇しています。

  • 高圧業務用電力FR-B: 25円/kWhのラインを超え急上昇
  • 低圧電力: 22円/kWhを超え、直近2年間での最高値を更新中

グラフの推移を過去と比べると、エネルギー危機を極めた2023年春の超高騰期に次ぐレベルまで単価が押し上げられています。

【沖縄電力】高圧・低圧ともに直近のピークを更新

沖縄エリアの状況も深刻です。

  • 業務用電力: 25円/kWhに迫ってきました
  • 低圧電力: 23円/kWh台後半へ上昇

5月以降の3ヶ月連続の上昇により、ベースとなる電気の単価そのものが完全に「割高なフェーズ」に入っています。。

2. 【最重要の警戒】「夏季料金適用」×「単価高騰」の二重苦

多くの事業所(特に高圧・業務用契約)では、7月1日から9月30日までの3ヶ月間、従量料金(電力量料金)の単価そのものが自動的に引き上がる「夏季料金」が適用されます。

今月からのリスク要因:

  1. 基本単価の上昇: 夏季料金により、通常月(その他季)よりも1kWhあたりの単価が1円〜2円高く設定される。
  2. 燃料費調整の上昇: 今回発表された7月度の燃料費調整単価が上乗せされ、グラフの通り実質単価がさらにアップ。
  3. 使用量の爆発: 猛暑によるエアコン稼働の急増。

つまり、「1kWhあたりの単価が年間で最も高い時期」に「年間で最も多くの電気(kWh)を使う」という、コストの掛け算が最悪の形で発生するのがこの7月〜9月です。

3. 「我慢の節電」はNG!働きやすさと省エネを両立する具体策

電気代を抑えたいからといって、オフィスや工場内のエアコン設定温度を無理に上げるような「我慢の節電」は避けるべきです。 温熱環境の悪化は、従業員の集中力低下(ヒューマンエラーの増加)や生産性の低下、さらには離職リスクに直結します。

今求められるのは、一般財団法人 省エネルギーセンター(ECCJ)の指針にもある「快適性とエネルギー削減を両立する攻めの省エネ」です。

今すぐ現場で実践すべき3つのアクション

  • 空調の「外皮負荷」を徹底的に削る エアコンに無理をさせないために、窓への遮熱フィルム施工や、工場の遮熱塗装、適切な換気(熱交換換気)の運用を行い、「建物内に熱を入れない」対策を優先します。
  • 湿度制御による体感温度のコントロール 日本の夏は多湿です。設定温度を無理に下げなくても、湿度を50%前後に適切にコントロールすることで、さっぱりとした快適な環境(体感温度の低下)を維持でき、空調負荷を最小限に抑えられます。
  • 自家消費型太陽光による「ピークカット」 夏の電気代のもう一つの天敵が、最大デマンド(契約電力)の更新です。日中の最もエアコンが稼働する時間帯に太陽光発電で電力を自給することで、従量料金だけでなく基本料金のベースアップも防ぐことができます。

まとめ:この夏の電気代請求書を見てからでは遅い

2026年7月の定点観測データは、過去最悪級の電気代ラッシュが今夏に到来することを明確に予兆しています。

「請求書が届いてから驚く」のではなく、今この瞬間に自社の空調運用を見直し、高効率設備への更新や断熱対策のシミュレーションを開始することが、今期の利益を守るための最優先事項です。

貴社の設備環境に合わせた、最適な夏本番のコスト削減具体策(無料シミュレーション)については、いつでもお気軽にご相談ください。

業務用エアコン、冷凍機の省エネ、暑さ対策のことなら
当社株式会社i-Mage.まで、お気軽にお問い合わせください

i-Mage.ブログ【Vol.0542】でした。

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