もうガソリン代の値上げで十分に体感できていると思いますが、かなりの燃料費高騰となっています。
燃料費と言えば、だんだんと寒くなってきる時期ですので、暖房代が気になるところです。
私事でなんですが、我が家では年間の月別電気料金で一番高いのが1月となっています。ちょっと、前年比で見てもかなり単価が上昇していますので恐ろしいです。因みに通常は、冷房稼働期間となり、夏季料金が適用される7月~9月が使用量・電気料金共に高い傾向です。
燃料費調整で上下する電気料金
ガソリン代は、1週間単位で見ると変動が分かりやすいのですが、電気料金等の場合、その発電等で使用する燃料費の価格変動に対応する「燃料費調整単価」というもので調整が行われています。その調整は、過去数か月の平均を以って適用することになっているため少し遅れて上下されることになります。
電気料金の燃料費調整単価は、
例えば、12月に反映されるのは、7月から9月の3か月間の平均燃料価格となります。
そのため、すぐ反映されるガソリン代に比べると遅れて反映されます。
通常単価±燃料費調整単価
という形で、元々の単価の改定が無くても、燃料費の変動によって計算される単価が変動してきます。
また、電力会社毎に使用している燃料の構成が異なるため、各電力会社で燃料費調整単価は異なってきます。
中部電力の電源構成は、LNG火力が54%と圧倒的に多く、次いで石炭火力15%となっています。(2020年度実績中部電力HPより)
沖縄電力の電力構成は、石炭火力が67%と圧倒的に多く、次いでLNG火力が22%となっています。石油火力を含めると、火力発電が全体の95%となっています。(2020年度実績沖縄電力より)
この2社を比較しても、主な燃料が異なることが分かります。また、沖縄電力は火力発電が殆どだということも分かります。
2021年12月の電気料金
このグラフは、中部電力の2010年から今年2021年までの12月分の低圧契約、高圧業務電力FR-Bの単価の推移です。
この単価×使用した量で、使用した量に応じた金額が算出できるものとなっています。
燃料費調整単価、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価などが消費税込みで入っています。(料金には、これ以外に基本料金もあります。請求金額=基本料金+使用した料金)
一目瞭然ですね、
過去12年間で一番高くなっているのが分かります。
特に前年が比較的安かったため、前年比とするとかなり高騰しているのが分かります。
新型コロナにより外出を控えることも多くなってきましたので、今年の冬場の暖房費用は相当多くなるかもしれませんね。
中部電力 電力の従量料金推移
電力料金は、低圧・高圧ともに、
前年比でみると、約130%という状況です。
使用量が同じ場合、約30%の使用料金増加となるということです。
(基本料金がある場合は、請求金額が30%↑となるわけではありません。)
実際のご契約内容によっても変わってきますが、これだけの上昇をしているという傾向だということは理解していただけると思います。
ただ、中部電力の場合、まだ燃料費調整単価はマイナスとなっています。
つまり、想定されている燃料費までまだいっていないということ?でしょうか。
沖縄電力 電力の従量料金推移
沖縄電力も、前年比でみると、約130%となっています。
燃料費調整単価は、10月からプラスに転じています。つまり、想定の燃料費より高くなっているということです。
中部電力(オレンジ線)と沖縄電力(ブルー線)が同じような契約となっているものです。
1:1.25という比率で推移しています。
静岡県などでは10月はエアコンの中間期となり、あまり稼働していません。ところが沖縄県ではまだまだ冷房稼働しているところも多いのではないでしょうか。年間の稼働時間が長く、電気料金の単価も高い=・・・・
燃料費高騰→電力料金高騰への対応
単純に考えれば、使う量を減らしましょうということです。所謂節電ですね。
使う量を減らすためには、使用時間を減らす、温度設定を冷房なら上げる・暖房なら下げると言ったものがあります。
確かに、温度設定1℃の違いで、消費電力は10%近く変わると言われます。では、実際それは可能ですか?
しかも、コロナ禍により3密を避けましょうと言われます。
エアコンで考えれば、換気(空気の入替え)をしながら冷暖房を行うということです。折角冷房で温度を下げた空気を外に出し、温かい空気を入れれば、エアコンの運転はしたままです。
でも、やるとやらないのでは大違いなこと。
・換気をどこまですれば良いかをしっかり知り、適切な換気方法を取る。
・エアコンのメンテナンス(フィルター掃除等)をしっかり行うこと。
換気の確認方法はあります。また、エアコンもフィルター掃除は最低限です。その他にも色々あります。
ご興味がある方は、当社までご相談下さい。
i-Mage.ブログ【Vol.0434】でした。