今回、2010年製のエアコンクリーニングを行いました。
当社では、ルームエアコンの完全分解クリーニングを実施しており、
室内機を壁から取り外し、各部品を分解して洗浄を行います。
その分解中に、一部の部品が破損してしまいました。
正確には、破損していたと思われます。
製造から10年以上経過しており
紫外線によく当たる場所に設置されていましたので、
気をつけて分解していましたが、
意外な場所の部品破損です。
ここは直射日光も当たるような場所ではないのですが。
手で触ってみましたが、完全に劣化していました。
プラスティックの袋等が直射日光に当たっていると
触るとボロボロになると思いますが、
まさにあれに近いくらいの状態でした。
送風ファンの軸受けの部品です。
これが無いと送風ファンが正常に回転しません。
即メーカーに問合せしました。
製造から10年以上経過していますのでドキドキです。
まず、何で10年?という説明から
設計上の標準使用時間
室内機の底部分などに貼り付けられている
メーカーや型番等の横に気になる記載があると思います。
「設計上の標準使用時間」
電気用品安全法に基づき、標準使用条件の下で使用した場合に経年劣化により安全上支障なく使用することができるとして設計上設定されたものです。
製品の故障や機能低下の無料修理等を行う無償保証期間とは異なります。
一般社団法人 日本電機工業会HPより
エアコンの場合、【10年】(9年のケースも)
という記載がされていることが多いと思います。
実際には、エアコンを設置して使用する期間は
10年を超えることが多いと思います。
総務省の統計データでは、13年~14年となっています。
ただ、エアコン各メーカーでは、
この設計上の標準使用時間に合わせた形で
エアコンが故障したときに
修理するために必要な性能部品の最低保有期間と
なっているようです。
つまり、その期間を過ぎてしまうと
在庫が無くなると修理不能になる可能性大ということです。
メーカーホームページから問い合わせ
今回のメーカーは、ダイキン工業さん
まずは、ホームページから型番で検索し
部品を特定しました。
>空調製品情報検索サイト>パーツリストで確認
今回はメールで問合せをしました。
コンタクトセンターの問合せフォームで入力
部品在庫の有無、取り寄せ方法の確認です。
ダイキンさんは、24時間365日対応ということですが、
果たしてどれくらいのレスポンスか?
問合せは、3連休の真ん中の日曜日でした。
12:30頃に問合せ
15:30頃にメールにて回答がありました。
在庫数は、現状8点あること、
価格及び購入方法が記載されていました。
取り寄せ方法は2通り
1.直接メールで取り寄せ
届いた回答に返信することで
取り寄せ可能ということですが、
代金引換で着払いということです。
2.家電量販店で取り寄せ
ダイキン工業エアコンを扱っているところは可能のようです。
因みにメールには固有名詞3社が記載され、
それ以外で可能と書かれていました。
家電量販店で部品調達
幾つかある家電量販店の中から
まずは、エディオンさんに電話
お店でも在庫などの確認をするということで
折り返し電話を貰いました。
「メーカーから在庫があれば部品取り寄せは可能」
「お店に入荷・引き取り対応で、送料等負担なし」
ということでしたので早速依頼
ただ、連休中ということで
発送は休み明け火曜日になるだろうと予想
無事、水曜日午前中に
「入荷しました。」
と連絡をいただき取りに行ってきました。
メーカーから教えて貰った通りの価格
税込み143円です。
こうして新旧の部品を比べてみると
かなり劣化が進んでいるのが分かります。
取り寄せできないメーカーもある?
後で知ったのですが、
販売店等の登録をしていない事業者では
部品取り寄せができないメーカーもあるということです。
ダイキン工業さんは、24時間365日対応で
レスポンスも早かったのですが
メーカーによって違いがありそうです。
当社では、エアコンメンテナンス事業者さんとも
取引がありますので
直接取り寄せができない場合でも
在庫があれば取り寄せが可能です。
お掃除機能付きエアコンの場合、
部品点数が多いだけでなく
故障や破損リスクも相当高くなります。
そのため基本的に製造から10年経過した
お掃除機能付きの完全分解洗浄はお受けしていません。
i-Mage.ブログ【Vol.0444】でした。